4/11に26年ぶりの完全試合達成と13連続を含む19奪三振の記録を作った佐々木投手が先週に続き、今週も8回まで完全に打ち取り、2週連続の快挙かと思われたが、自らマウンドを降りたことで、賛否両論が起きているらしい。
しかし、監督としては難しい判断でありながら、今後、佐々木投手が1年間のローテーションから外れることなく、チームのエースへ育てていくため、投球数と本人の状況を見て降板を命じ、佐々木投手本人も納得してマウンドを降りたわけだ。
私も正しい判断だと思う。思い起こせば、県大会予選の決勝戦での当時の監督の決断が世論を騒がせたが、完全試合をあわや2週連続で達成しかけた結果は、世間から何と言われようと、佐々木選手の将来を見据えた判断として正しかったと言えるだろう。
精神論に拘りたくなる気持ちも理解できるが、これが1点でもリードしていたらまた状況は違ったかもしれない。2試合連続かという状況ではなく、これが初めての完全試合のチャンスなら続投だろう。しかし、0-0というスコアでは延長も考えられたし、佐々木投手自身がまだ完全にプロの体ににはなりきっていない発展途上にあることも考えれば、2試合連続完全試合達成という奇跡よりも、彼が今後10年15年と野球界を背負うプレーヤーとして活躍するために無理はさせないという判断は納得である。
降板直前でも100マイル/h(=160Km/h)を投げていた事実は国内だけでなく、海外メディアでも報道された。素晴らしい。
恵まれた身長に対して、令和のスターは昭和の大投手と比べて圧倒的に足が長い。素人の目から見ても、全体的にまだまだ線が細く感じるのだから、常時160Km/hの球を投げる負荷が蓄積されなければいいなと、勝手ながら心配してしまう。なので、これが瞬間最大風速的に話題になるのではなく、10年20年と第一線で活躍してくれるような選手に育ってほしいと、昭和生まれの野球ファンは思う訳である。。。