何がここまでさせたのか?

共通試験という受験性にとって精神状態が不安な状況で発生した傷害事件。

哀しいかな、現行犯逮捕されたのは来年受験を控えている高校生とは。
いかなる理由があろうとも、彼の起こした事件を擁護できない。

まずは、被害に遭われた方、重症を負った男性が無事に回復すること、
そして、体の傷以上に精神的ダメージを負ってしまった男女の受験生に
体の傷、心の傷ともに少しでも残らないように願うばかりだ。

容疑者は医者を目指していたが、勉強がうまくいかず自暴自棄になったと聞く。

どうであれ、起こした結果を見れば医者になる素養が欠けていたとしか言いようが
ないので、彼がこのような事件を起こす起こさない以前に資格がなかった。
まったく、不幸な事件である。

新型コロナ禍の時代に学生だった子たちの閉塞感、ワクチン接種に賛同否定どちらに関わらず、
自分の意思が周りと異なれば、同調圧力とも戦わなければならない。
こういった状況に加えて、医者を目指すことしか目標を持てなかった彼の境遇は、
自分の意志だけでなくそれまでのプライドや家族の期待などの重圧が間違った道へ
導いてしまったのかもしれない。ある意味、彼も現代における暗闇に迷い込んだ一人ではある。

医師というのは本来尊い職業である。

本来という表現は、病人を見る以上、対象によっては自身への危険も顧みず
人命を助ける精神であったり、裕福貧乏を問わず、目の前の患者に対峙するのが
聖職としての姿だ。

一方で、よほどの天才でない限り、その資格を得るまでにかかる学費は相当なもので
結果として裕福な家庭環境が十分条件として要求される場合が多い。
そのため、医者の一般的イメージは経済面においては苦労している人よりも
裕福な人のイメージがあることで、経済的勝者の象徴の職業とみなされることもある。
そのため、代々、医者の家系のような一族において、事件を起こさないまでも
その境遇に悩む人も多いのだろう。

同情はしないが、不幸中の幸いで殺人にならなかったことを神様に感謝し、
被害者への償いと、これからの長い人生において身勝手な行動を反省すると
ともに、世の中の困っている人、悩んでいる人を一人でも救えるような
人間に更生してほしいと願う。

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