とにかく、今現在のような状態になってしまうと何が正しいのかわからなくなってくる。
科学者は可能性があればそれを追求したくなるのは性であり、彼らはリスクが
あるのも承知だがメリットが多ければ、その結果を知りたい欲求に動かされる。
特に、世界中を席捲しているようなパンデミックの収束を願うという部分について
嘘はない。
ただし、彼らも一方では生活がかかっているので、モラルだけでは他人の命を救う
行動に出れない医者がたくさんいるのも事実。だから、世界中に充分は行き届いてはいない
ワクチンを製薬会社から優先的に手に入れるためにどれだけの額を払っているか、医療行為に
対する報酬がどのくらい払われているか、という泥臭い話も含めてそれが世の中と
いうことは大人であれば理解しておかなければならない。
正しいかもしれないのにデマだと説明される、
情報操作されたものが伝播されることで多数の論理から真実のようにみなされる、
どちらにしても、医療関係者とか大学教授という肩書の人が説明すると大多数の
人はそういうものか、と思ってしまう。
ワクチン打てば感染しないとか、変なミスリードがあるから、デルタ株では
ワクチン打っても感染するという情報を聞くと、大どんでん返しみたいな
大騒ぎになる。
結局、その程度しか理解していない人が情報に振り回されているのだが、それが
波になってしまうので、あまり考えていない人も、悩んでいる人も一緒に
その波に押し流されそうになるというのが、実態であろう。
結局、迷う人は周りがみんな打ってるみたいだから、という他人任せの
判断だろうが、不幸にも自分が想定していない状況になったときに、その責任を
他人に要求しても誰も責任はとれない。
そういう状況だからこそ、自分がどんな結果になろうと自分の判断に従うと
腹をくくっていれば、落ち着いていられる。
だからこそ、自分の判断に委ねるためには、ある程度の原理の理解は必要で、
そんなのわからないといわずに、少しずつでもいいから高校の生物の参考書に
載っていることくらいはまず読んでみたりするべきだ。
所詮、専門家でも研究者でもないのだから、色んな思想や考え方はある以上、
医者が100人いれば、100人同じ考え方にはならない。
メディアではワクチン推進がほぼ一色だが、ネットが一般的に普及した現代では
ちゃんと根拠を基に考えを説明して慎重もしくは反対を唱える人もいる。
その情報を正しいと思うとかデマだと思うかの判断をするために、
基本的な知識が必要になる。
なんで免疫によって抗体が作られるのか?
どんな形であれ、ウィルスが侵入してこなければ免疫システムは発動しない。
だから、感染はするが発症の比率は低くなるというところまでが正解で、
発症、つまり、表面上に見える症状が少なければ、例えば、咳やくしゃみに
よって拡散する飛沫量も少ないから他人に感染させるリスクも低い、という
論理だが、コロナに関しては普通に会話しているレベルの飛沫でも感染する
リスク(強度)が高いから、ワクチンを接種しようがしまいがその人が
感染状態にあれば、他人に移すリスクは変わらないということになる。
ところが、ワクチンを打てば感染しないという変な理解の方が圧倒的に多く、
これは高齢者に限らず若年層でもそう理解している人が多いことによって
マスクや換気がおろそかになると他人に感染させるリスクが高くなるのは当然だ。
医学的には「感染」という状態は、医者が診断をした結果、「感染している」と
判断して初めて「感染者」と表現できる。
PCR検査の結果が陽性になったからといって、PCR検査の原理を理解すれば
精度がせいぜい70%程度しかないので、健常者が圧倒的に占める割合が多い母数で
行うと事実と真逆の結果になる、というのは統計学のベイズの定理を理解していれば
明白だから、陽性者=感染者ではないというのは本来周知の事実だし、その検査法を
発明したご本人が、その結果ですべてを判断してはならないと言っているにも
拘わらずだ。ご本人が亡くなってしまっているので指摘をしても黙殺されてしまう。
メディアは表現の仕方を直そうとはしないし、世の中の半数くらいは数学が嫌い、
あるいは苦手な人がいるからベイズの定理なんて言われても、忘れた、あるいは
何のことだかわからないで終わってしまう。
統計学というのは、ちゃんと理解していないと数字の説明や解釈はいかようにも
もっともらしく説明することが可能なので、何も考えていない人を騙すのは
簡単なのです。
今からでも遅くない。
高校の生物と数学の教科書、参考書レベルの内容をまず自分で理解してみようと
考えるべきだ。コロナがどうこう以前のレベルの話は、ほとんどバイアスがかかって
いないのだから、基本的な知識をもって情報を見ないと、専門家という肩書に
騙されるだけだ。