惜しいよなぁ…

公開から4週経ったからもういいかな。

「NANA2」、あれ観た人の評価の分布ってどうなんでしょう?

私的には「う~ん…」って感じ。

1作目の時は、中島美嘉が歌っている主題歌はいい曲だなぁくらいの知識で、原作の内容も知らないまま話題になっているからと、何となく仕事帰りに観に行ったらすっかりはまってしまい、その後、一気にコミックを買い揃え、日を改めてもう一度観に行き、DVDも買ってしまったくらいだった。

1作目の時は、原作を読んで、シン君のイメージが全然違うので、これは原作を忠実に作るのはあまり意味がないので演出としても違った感じを出したかった意図なのだろうという解釈をしていたが…。2作目で原作のイメージぴったりの子をキャスティングしていた。出演者のスケジュール調整もあるので配役交代というのは仕方がないことだが、だったら、最初からこの子にしとけばよかったのになんて思ってしまった。ハチとレンの配役交代は、演ずる役者が変わってもキャラクターイメージは継承しているので思ったほどの違和感はなかっただけに、1作目と2作目の製作サイドのキャスティングポリシーがシンのところだけぶれてしまった。

このコミックの映画化はもともとパート2なんて作る気はなかったのだろう。そうでなければ、1作目で華奢で小柄なシン役に大柄な松山ケンイチを配役させるなんていうことはなかったろうに。ところが、予想以上のヒット作になってしまったことで、続編が決定してしまった。その問題はレイラに伊藤由奈を配したことにまで影響してしまう。

原作をご存知の方なら、レイラとシンの関係が、2人のナナのストーリーと並行して微妙な展開をしていくところをどうするのか?と思ったはず。レイラ役に抜擢された伊藤由奈は1作目の本編ではセリフがたった一つしかないのだから、演技は期待できない訳で、案の定、そのまま2作目でもレイラはほとんどセリフがないのだから。

「Truth」が歌われるシーンは今回の映画の中では特に意味がない。冒頭の方でトラネスが登場する際のCGを使った演出はとても格好良かっただけに、あのシーンは退屈だった。あのシーンは映画の進行にほとんど関係ないのだから。

そもそも2作目の主題歌「一色」もどうなのか?楽曲自体はいいと思うが、映画の中ではブラストのデビュー曲として扱われ、それがバラードというのがちぐはぐだ。本編ではそれはパンクバージョンで演奏されているのでまだいいが、いかんせん無理がありすぎる。こんなところも、このパート2の製作に相当なドタバタがあったと推測する。

冒険でも伊藤由奈にもう少し演技させる勇気があれば、もう少し違ったストーリー展開にできたかもしれません。パート2でシン君を本郷奏多君にするくらいなら1作目も本郷君にしたディレクターズカット版を作ってほしいくらいですね。松山ケンイチが悪いという意味ではなく、パート2が原作イメージに近い配役だということはパート1はキャスティングミスと言わざるをえないのです。

続編というのはそれだけ作るのが難しいのです。ましてや、コミックという形で原作が爆発的に売れている内容を映画化するというのは大変です。

原作を知らなければ楽しめるのかもしれませんが…。

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