清志郎の復活を祈る

日本の音楽界において、私が本当の意味でロックボーカリストだと思う人は4人しかいない。矢沢永吉、忌野清志郎、井上陽水、山下達郎、この4人だけだ。ボーカリストとシンガーというのは似て非なるものである。

その1人、忌野清志郎が喉頭がんというボーカリストとしては特に深刻な病と闘うことになった。焦らず時間をかけてもいいから最善を尽くして治療に専念して欲しい。

ロックという音楽は単に高い声が出るだけではなく「太さ」がなければいけない。私はX-JAPANが海外進出をしたときにもおそらく成功しないだろうと思った。ボーカルのTOSHIの声は細くてとても海外では評価されないだろうと思ったからだ。これは、マイケル・シェンカー・グループのボーカル)ゲイリー・バーデンが評されていたことそのままで、ハードロック界の中でもギタリストとしてもメロディメーカーとしても才能を持つマイケル・シェンカーが英米で成功できない理由の一つとして挙げられていたほどだ。

話を元に戻そう。先日、忌野清志郎のデビュー35周年LIVE「NANIWA SARIVAN SHOW」の映像を見てて、この人の声はすごいなぁと改めて思った。太くて高い声が最後まで枯れないのだ。しかもこの人は詩人でもある(そういう意味では井上陽水と共通点が重なる)。彼がRCサクセション時代に書いた「トランジスタ・ラジオ」「雨上がりの夜空に」「スローバラード」は私のお気に入りである。作詞専門のセンセイ方はたくさんいるが、こんなにいい詞を書ける人が何人いるだろうか。

RCサクセションは解散をしていない。活動停止となったままだ。ファンはいつか清志郎とチャボがRCサクセションが活動を再開させてくれると思っている。清志郎はこの入院を"ブルースのように"と表現した。宇多田ヒカルがデビューする30年以上も前からR&Bをやってんだ!清志郎はきっと僕らの前に元気な姿で戻ってきてくれるはずだよ。

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清志郎の復活を祈る への3件のフィードバック

  1. ぬらりひょん のコメント:

    清志郎が戻ってくるように、祈りませんか?私はCD MAGIC のジャケットになっている清志郎の今はなき母に「お願いします。まだ連れて行かないで」とお願いしています。キヨは神がかっています。ロックのカリスマです。

  2. JoeCool のコメント:

    ぬらりひょんさん、コメントありがとうございます。
    私も清志郎の復帰を切に祈っています。

  3. miyukichin' mu*me*mo* のコメント:

    夢を忘れずに!

     昨日深夜、偶然に、NHKで
     「忌野清志郎35周年SPECIAL LIVE 新ナニワ・サリバン・ショー」
     が放映されていたのを、途中からだけど観ました。
     今年2月に大阪城ホールで行われたライブの録画で、
     近畿地区のみの放映だったようですが。
     35周年バンザイ!なライブだけあって、
     盟友・仲井戸麗市さんはもちろん、矢野顕子さん、
     斉藤和義さん、グループ魂など、ゲストも多彩で、
     ゲストもみんな登場しての「雨�…

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